top of page

快適なファストパッキングを

RUSH28は高いスタビリティとフィット感、

アクセス性を追及した軽量パックです。
その斬新なフォルムからベルト1本に至るまですべてに理由があります。
背負うと思わず早足になる、そんなパックの登場です。

VEST WRAP CONSEPT

「着るように背負う」RUSHシリーズの特徴であるVEST WRAPコンセプトをRUSH28も受け継いでいます。体とパックの一体感を高めるためのフォルムと重心位置、ハーネス構造が大きな特徴です。また一般的なこのクラスのパックはトップスタビライザーの機能が弱く、パック上部の揺れを抑えられない傾向にあります。この揺れは上半身のバランスを崩しやすく、無意識のうちに身体的なストレスを与えます。この問題を解決するのがユニークなスタビライザー機構とワイドなショルダーベルトです。

VEST WRAPフォルム

肩から背中にかけて覆いかぶさるようにデザインされた本体。重心位置を最適化することで身体への一体感を高めています。

トップスタビライザー

開口部のフラップと繋がったトップスタビライザー。ストラップを引くだけでパック上部の荷重を効果的に身体側に寄せることができます。

ワイドなショルダーハーネス

肩から胸まわり全体を包み込むように設計されたショルダーハーネス。パックの荷重を広く分散します。(パッド入り)

日本人向けのバックパネル

約160〜180cmの体格に合うよう設計された背面パネルとハーネス類。身体側には吸汗性に優れたエアーメッシュを採用しています。

SPEEDY ADJUST

パック内での荷物の「遊び」を防ぐ方法としてはサイドコンプレッション方式が主流ですが、両サイドのベルトを引く作業が面倒なだけでなく、背面パネルに剛性がない場合はフィット感が大きく損なわれてしまいます。この問題を解決すべく我々はユニークなセンターコンプレッション方式を考案。パック内の容量変化に対してスピーディに対応できる新機構です。

独自のセンターコンプレッション方式

パック中央のコードを引くことで縦方向に荷物を圧縮。簡単スピーディに荷物の「遊び」をなくします。

背負いながら調整

トップスタビライザーと相まって重心を身体側に寄せる効果があります。背負いながらの調整も可能です。

EASY ACCESS

「行動中に必要なものは体の前に」実はRUSHシリーズにもパスファインダーの基本コンセプトが受け継がれています。このクラスのパックでは数少ない大型のショルダーポケットにより行動中の水分と栄養補給を容易にしています。パック本体もアクセス性を高める工夫を凝らし、パッキング時のストレスを減らしています。

大型ショルダーポケット

RUSHシリーズ共通の伸縮ショルダーポケット。下ポケットには最大500mlのボトル、上ポケットにはパワーバーなどが入るサイズです。

サイドポケット&トップポケット

サイドとトップのポケットは視認性の高いメッシュを採用。荷物の脱落を防ぎ、パックとの一体感を優先したタイトな作りになっています。

取り出し簡単

ウエストベルトをしたまま本体を前方に回せば、パックを地面に下ろさずに荷物の出し入れができます。

傾斜したメインアクセス

開口部は約45°の角度で体側に向かって開きます。荷物を降ろしてトップスタビライザーを緩めるだけで本体にアクセスできます。

ワイドな開口部

トップホルダー

開口部サイズは50Lクラスと同等の広さです。パッキングが容易なだけでなく、底部の荷物へのアクセス性にも優れています。

ロールマット等をフラップ内側に取付可能です。ホールド性が高く、首の動きを妨げない絶妙な取付方法です。

RUSH 28

■価格 17,000円(+税)
■カラー:グレー  

■サイズ:530 x 300 x 200mm

■最大容量 約28リットル

■重量:約550g
■主素材:ナイロン70D、スパンデックス 、エアメッシュ 

■付属品:バンジーコード2m、コードストッパー4個

Please reload

DESIGNER'S VOICE

 

およそ25年前、新宿の登山用品店でのこと。
僕はセール品の30Lのザックを持ち、店員さんに「荷物を減らせばこれでもテン泊できますよね」と相談した。案の定、彼は苦笑しながらミレーの60Lを勧めてくれたが、貧乏学生だった僕は別のお店に行き、結局やっぱりセール品の30Lのザックを買った。秋になると僕は荷物をギリギリまで減らし、意気揚々と2016mの雲取山に登ってひとり野宿した… そして寒さと飢えに耐えながら長い夜を明かした。完敗である。 その後、社会人になり60Lのザックを買って「常識的な」山との付き合い方を知ったけど、やっぱり何故か30Lクラスが好きだった。「あの小さなザックだけで山で過ごせたらどんなに楽しいだろう?」そんな気持ちがずっと心の底に流れていた。

時は経ち、U.Lハイキングやトレイルランニングなどの新しい流れにより道具も大きく進化し、装備と行程を吟味すれば30Lのパックでもテント泊ができる時代になりました。雲取山で完敗した僕にもようやく理想の30Lを具現化する時が来たのです。「より軽く、より遠くへ」そして見たこともないようなデザインのものを...!

しかしながら、いつものように開発には多くの時間がかかり、何度かプロジェクトを休止しました。デザイン上の大きな転機になったのは2014年のOMMレース(1泊2日のオリエンテーリング形式のレース)に出場した時のこと。軽量でシンプルなプロトタイプは友人達からは大好評でしたが、実はそれは「快適性」を削った結果のデザインでした。レースのようなストイックな状況では多少の不快要素は容認できるけど、これは本当にパーゴワークスが作るべき形なのか? 僕は次の日にデザインを白紙に戻し「身体的、精神的なストレスを減らす」というRUSHコンセプトをもう一度見直して試作を重ねました。そして結果的にデザインも機構もまったく新しい、理想的なバックパックを生み出したのです。

考えてみれば「より軽く、より遠くへ」という願望はハイカーにとってもランナーにとっても普遍的で、バックパックの開発においても普遍的テーマなのかもしれません。RUSH28のキャッチコピーには「ファストパッキング」という言葉を使っていますが、決してスピードや軽さを求めるだけのバックパックではありません。いつもより軽い装備一式を持って、いつもの山に行ってみてください。きっと新しい楽しみを知るはずです。思わず早足になってしまうRUSH28を背負って。

Let's pack and go!

                                      PAAGOWORKS  斎藤 徹

bottom of page